袖口によだれたらしておきたらラーションのヘッドが@0506CL再放送

悲しいときもうれしいときも答えは茄子

今期のおもいつき

  • 「2000年1月15日のお昼ごはん/何食べました?」


時間が地続きだというのは信じない。
もちろん2010年はほんとに南アフリカかいなあとか
5月はジロで6月ユーロで7月ぁツールで忙しいとかは思いやするけど
それまでに自分が死んでる可能性のことはあたまにあっても
それまでに自分が他に何をしてるのかってのは思いつきもしなくて
将来の見遠しが暗いっていうのでもなく
つまらんくらい字義どおり予定は未定だということなんだけども
センター試験のニュースをみて、
2回目の2000年には
日仏会館のル・フジタ*1
デジュネつうかランチメニューのビーフカレー(とサラダ)を
しゃれきり連中とレオナルド藤田にかこまれて
優雅にいただいたのをぱーと思い出した。
それからいっきに
キャンパスライフにゃ慣れてるはずなのにあせって戻った構内であっさり迷子になったのも
初日の朝なんだ試験監督浅田彰じゃねえのかよともごもご言ったのも
公民の、『監獄の誕生』を書いた哲学者はなんて問題にふふんといったのも思い出した。
あの昼ごはんからなにがおこったのかではなくて
おこったことすべてがあの昼ごはんのつづきであるということに
時間が地続きで、普遍的であるとは信じていないからこそむしろ
ちょっと感慨があった、というようなことを考えた。


今期の映画

  • 正月特番CINEMAダイスキ相米慎二特集『お引越し』


今回の特集でやった中では
翔んだカップル』とか『風花』のほうが断然好きで
今回もばっつしテレビの前にくぎづけになったんだけども
オンエア中ちらちら見ただけで
録画すらしなかったたいして好きでもない『お引越し』が
んっとにいい映画だとわかったのでそいでもいっかいジー*2ときた。
映画は1回見ただけでは軽くあいさつをしたぐらいにしかあたらんなとつくづく。
それしか撮れなかった13本のうちの大半がアイドルとガキとエロの映画、
貴重な残りのうちの1本のなぜか武藤*3とマンデイ満ちるが主演の映画やらが
だいたいむちゃおもろいというのは考えてみればむちゃくちゃなのかもしれない。


今期のケーブルてれびくん


なんだか気持ち悪いくらい
どこでもかしこでもスペシャでもパルファムだかパーフュームだかをおしているというのは
番組表しか見てないうちでもわかったけど
さほどのもんでもなくてがっかりした。
ぴこぴこであればなんでもいい時代を通りこして
良いぴこぴこ悪いぴこぴこ時代に突入したのちは
これでだまされんのは勘違いしたスカした中学生*4くらいかと。
81年生まれのはずなのに
大人のミュージックチャンネルミュージックエア*5の番組やらライヴ*6やらのほうが
しっくりくるってのはおかしいやろがい!
この約半年のあいだきいたことのないもので本格的に胸がさわいだのは
墓場鬼太郎*7のオープニングでクレジットが出るまでの
「電気だ」「これぜってえ電気だ」って1分間くらいかもしれない。

*1:当然あの顔していまもあるんだろうと思ったら日仏会館自体がなんかしゃれきりのたてもんになって岡崎へおんだされたようだ。岡崎ですよ!いまや抽選でおフランスのクラランスやオレンジと茶の箱のなにか、下手すりゃエールフランスのビレがもらえるのが、日仏のパリ祭だってよ!ワックスくさい床とやけにくそ寒ぃ回廊で行われてこそ京都の黄色いパリ祭じゃないのかね。

*2:copyright小沢健二

*3:グレートな人

*4:かつてのおれでねえのか

*5:局のCM自体が"Da ya feel i'm sexy"だか"Ebony and ivory"だかのもうずっぽりなそののりのアレです

*6:イーグルスのアンプラグドとか。西海岸流れのライヴってぜったい損しないね、上手くて

*7:オープニングだけでなく本編も水木しげるのネームのおっかしさがいかされててそこはちょっと気にいった

前の職場にフリーダイヤルするニート

ファンなのはこの人(肉まんでなく

  • 繁忙期のテーマ

「新OS発売によせて」



webでも路面店でも入手はできねえらしく
もうあとにはひけん必要にせまられて*1のこととはいえ、
こっちも名前も思いだせない場合
IPメッセンジャーでいちびってきたバカ女とか
指導という名のいちびりバカとか
さんざん迷惑かけたこえらいさんとかとでっくわしたとして
人間ははたしてどういう声を出すのかねえなんて思いつつ
「あのおごにゃごにゃBookのぺらいちキーボードシートほしいんです、黒いの」とか
でんわでごもごも言ってみたら
10年もたたないうちにあーた修理受付停止だって。
例のシェアナムバーワンOS互換機ならわかるけどとか
生産停止って言わねえだけまだえれえな、
そら供給停止っつんだよそらこら、んあ上司?いらねえアメリカだせアメリカとか
おらあヴァルダの映画でクラシックな筐体にのるはずもねえOSのってんのみたんだあら『落穂拾い』だったなおいとか
数秒のうちにいろいろ脳内をかけめぐったが
「じゃ機体の正式名称だけお・し・え・て*2」と
牙をぬかれた獣のおとなしさでおとなの対応。
元プロはオクで安いという理由だけでUSキーボードを瞬殺(交換作業の煩わしさも)、
たまあに「・」とか出すのにまごまごする日々をはじめることとあいなった。
メモリが焼けちゃっただけで日本橋にかけこんでいた日から
思えば遠くへ来たな来ちゃったな。

「ケーブルてれびくん」



今年のなんだかグルーミーな夏をのりきれたのは
別邸に入ったケーブルあってこそであった。
あたまはほぼ童貞で生きていた高校時代、
うちのあこがれワードベスト3に入っていた「スペースシャワー」だったのに
好きなスポーツをこえてもはやおれの麻薬であるサッカーだのに
ふたあけてみりゃなぜかロードレース。
しかもツールではなくジロディイタリア*3にどはまりするなか
気持ちのいいイタリア人というのを
スポーツ界ではじめて認識したそのあとは
激坂を転がり落ちるようにブエルタエスパーニャ、世界選手権。
雑誌は読むレーサーは物色するジャージは着たい補給ゼリーは食いたいにとどまらず
なんだか「この夏はじてんしゃで帰る(豊橋まで)」とか
「おれは堺まで」とか言ってた人たちを
なんの道楽でと笑ったのをすまなかったねえという気持ちになり
(でもMTBはのりたかないけど)
大阪市内まで2時間行軍してまいったりと
えせじでんしゃファンの顔をいっちょまえにしております。
(ただ、家人がミヤタの代理店で
「ぼくは(チーム)ミヤタの(監督やってた解説の栗村さんの)ファンなんで」*4
とかぬかしたのには心底勝てないと思った)


  • 今期のコスメチック

「BEBEクレンジングミルク(おしりふき)」→「ビオデルマサンシビオH2O」



乾燥肌の人、脂うきのはげしい人、顔を洗うのはまじにやめてみて!
汗腺は洗えば洗うほど、脂をおさえればおさえるほど
鍛えられてがんばってしまいます!
夜だけじゃなくふきとりクレンジングを朝の洗顔におきかえてみたら
ほどよいモイスチャ……


あかん、このブログには無理がある。

*1:iとeがサントリー伊右衛門アタックで死にはや一年の放置。入力業界ではほぼドとレとミ(以下略)の音が出ないつうか

*2:例の会社の機体にはもれなくコードネームがあり、それしかしらなかった。Quicksilverつの

*3:平均勾配がおかしい

*4:もちろん、かっこの中は発音されたふうにはききとれなかった

会社を家と図書館からの三角測量で選ぶニート

永平寺の坊主どこへながれる

今回は大長編なので
野比くんたちにならいうちも精神的に平服をきかえてみるような気分で。

  • 上半期の生バンド

そして人生はつづく
SENSOUS SYNCHRONIZED SHOW(4/1なんばHatch*1



春から古典派音楽とSFへの隠棲なんつてしゃれこまざるをえん予感がしていたのだった。
なにせ先年の小山田の新しいのが音大の卒業制作に聞こえたのがまず厳しかった、
『Point』の前みたいなんかのどきわく感がなく
発売日も横目にのんべんだらりの生活をつづけ旧年もつつがなく過ぎたこと自体あやしかったところに
教官連中にあからさまな優越の目で見られつつかわいがられる類の音でなくもなかったのが
正直あおむけに卒倒まぢかのていであった。
最強のライヴァル*2
目黒と言わんまでもそばちかくはべる中、
こんなでお茶をにごすかというかなしさ憤りを通りこし
勢いこんでとっちまったライヴのチケ*3
どうすりゃよりうまくさばけるかしらななんて考え出しちゃってる自分をたしなめる
やけの冷静さそのものの様が年始の様なのであったが
2007年年度も始め、
ライヴには行ってみよとは基本思えないわしにとっても
やっぱり生はそれなりにいやだいぶよかったのであった、
ゆかいな仲間たちはそろいもそろって会場でその後の夜の難波で*4うるうるしもした。
一同ユナイテッドバンブーになぐりこみクレリックシャツできめてみたくなった、
ハワイアンのメロがそこここにまぎれた可憐な追悼ライヴであった


………のだが、
そこまでで動く『SENSOUS』については終わっときゃよかったのかもしれなかった、
すなわち今回のぶろぐもそこで完本とすべきであった、
先ごろ、なんだか別宅で見れるようになったスペシャでやってたライヴの抜粋中継で
どこんだかいつんだかわからんながらも演奏もようを再度見てしまったのは
正直季節のかわりめの身体にはきつかった。
あれはスぺシャでながした新作発表会の、
ライヴ用に練る前のアレンジでやったやつだと信じきっていいのか、
映像になっちまうと卒業制作よりもまだ落ちるところのものこそが今回のライヴだっ
たのかーー
おれにもあんたにも「生きろとは言わん死なんといてくれ」*5
まあ次に期待してサヴァイヴつうかレジスト、生きのびるとする。

  • 200706-07シーズンの蹴球

「jeu(x) du siecle/平成18-19年のフットボル」
マドリードセビリア/バルさんの最終節(でかしたWOWOW3試合同時中継)


"キャプつば"以上に"キャプつば"的、
いや"キャプつば"を通りこしほぼ逆境ナイン的展開*6
マドリードが優勝した今期ったらまあ、
選手とボールの動きどころかそれぞれに開催されるゲームの動きが八百的ダイナミックにすぎ、
最終節、
テレ朝よりもテレ朝的に「絶対に負けられない」、
地球のかなたテレビの中の完全なる同時代ゲームの最中
1点ビハインドで電光掲示板のタイム表示の灯が故意に落とされても落とされなくても
時間がのびちぢみする相対的なものにして頑迷に平等であることと、
その時間はこうして日本の早朝にも同じくのびちぢみするのだということを
本なんか読むより(読むけど)よっぽど身を持って知りつつシャンパンのんで昼までねる。
あと、
イタリアなんて戦でどうにかなっちゃやよかったのにとか
セリエなんてそろそろ廃しちまえなきゃあ国際法の意味がどこにあるとか
そんなことあれこれしながら国際試合は見るものなのですが
カンナヴァーロザンブロッタも個人的にはいいDFであるらしいということは
よく勉強した今期でありました。
来期のテーマは「きゃつらはどこを境にワンノブイタ公になるか」だかな(ピレネーか)。

  • 2007年上半期のSF

銀河英雄伝説』全110話(WOWOWとかツタヤとか)


古典派音楽だかSFだかぶってみたって
あくまでいりぐちはアニメってのは
おたの信条。ではなくたまたま。
30×110ということでえー3300分=55時間ですか、ありますところの
基本線(男同士の)愛は惑星をこえるといってもいいような、
SFでもなんでもなかったけども(ねえんだこれが)
幽霊だけがすべてを動かすという意味のみで歴史もんではありうる時間らしく
死んだり死んだり童貞喪失したり死んだり童貞喪失したりと
あーじゃこーじゃあったわけだけど
司馬遼太郎口調の屋良有作
マーラーが鳴いてたことしかおぼえてねえのは老人力の高まりか、
ブーレーズとかラトルで正直じゅうぶんすぎるのに
古典派音楽に隠棲すると口にするが最後の最期、
床にギリシャ古典派なのだかなんだかようわからんCDしか
見当たらなくなるのは正直つかれるので
おばさんは表向き渋谷系ノットデッドの人で生きていきます*7

*1:Zeppじゃなかった

*2:生ギターもよだれものくさそうな猫背の怪物くん、つかオルーク。ユリイカ大友特集のインタビューがすんげえ。追記8/9

*3:しかもZe…じゃないHatchで整理番号50番台=オンステージでワンナイッスタンドのテルミニスタどころか家人いわくストラトをうばいとることすら射程圏内でなくもないような圏内

*4:珈琲の青山でソフトドリンコとあまいもので

*5:青山先生の『ユリイカ』より引用

*6:3点とられて20分くらいで逆転とかロスタイムの理想的な活用かけることの5試合

*7:くるりはきかない

署から職場へ行くニート

一瞬しみた能天気な声のケニー・ランキ

というわけでケッタマシーン同士の事故でただいまトラブル中、
せっかく呼んだ母親がどうぞとさしだした金を手ではらいのけたあとは
なだめたりすかしたり恫喝したりはたまた慇懃無礼にオンザフォンと
家人からは「人を怒らせる才能の凄まじさ」と言われおりました。
別にMP*1のごやっかいになったからではないけど仕事もだいぶピンチ。
なんてすてきな年のくれ。
なんとか歌が出てきたのでわたしは元気です。
賀状なんぞ百年の精神的忌中につき例年通り出しませんからよいお年を。

*1:このふたつ文字がならぶとついニャームコとナムコとすばらしすぎる例のゲーム音楽を思い出すのがかなしき80年代生まれ

脱ニートはしたものの完全版

つってもピチのトリビュートで泣くわし

家人につぎつぎ性格異常だと言われます。


  • 今期のイミテーション銀幕

「ハリウッドは伝記もので/伝記ものをどうしのぐか」
『Ray』(例のアカデミな映画/WOWOW


「すごく上手いごく少数の脚本家」ではなく、
「平均に7、8点のせてくるはいてすてるほどの脚本家」*1でもってたというのが
かつてのハリウッドに対するすげえてけとーな雑感だけど
いまやよくも悪くも最低得点の高さだけでしか
ハリウッドは勝負できないといういい例のひとつのように見えるこの映画はまた
「そう見えること」の一方には必ず「そう見えないこと」が
影のようにして在るはずだと信じることの愚鈍な律儀さの例もあげちゃった次第。
「指をまあひいてるように適宜おいとかされてること」のみが
「そう見えること」の信条だった、鶴瓶にしか似てないウィテカー=『バード』と
歌はさすがにやらんものの
(プロダクション当時まだ生きてた「実話」からやらしてもらえなかったものの?)
姿かたちどころかしゃべりかたやら声のトーンまで似せさせられるわ
できるからって鍵盤まで実際弾かされるわの実際アーティストのフォックス=『Ray』の間には
端的には監督の才能が違うという以上のことはありゃしないにせよ
「そう見えないこと」ってのはどうして単純ではないなというのを
「そう見えること」を映画の中心においてやってきたハリウッドから教えられるのは
意外なようで筋が通りまくっているかなというこれまたてけとーな雑感。



おまけ
「READYMADE SCREEN TEST」(http://www.columbia-readymade.com/
ピチ解散後の小西のミューズ野本かりあ超短編映画配信(毎日)とのことだが、
どうだ見てないだろう。
さしものおれもまいにちゃあ見ていない。
中ぬけしつつ4日みたぶんの比率→クール:えろビデオ=3:7
(インタビュー手法をおフランスととるか、素人ものの冒頭じゃんととるか*2
マッチを吹き消す「カアリイ」のよこくちびるはカリーナのようでもあるけれど
さすがフランス書院もマニアックに愛する音楽家なだけはーあるな。(10/8記)

おまけ2
「プロジェクトランウェイ」(WOWOW
いちおまだ「クチュリエ」ではない弱老け若の男女に
いろいろ楽しかったりそうでもなかったりするお題をあたえて
ふりおとしていくなんつーか、リアリティ番組のようだが
ゲイのお針子のにいちゃんの着こなしと
パーソンズの芸術学校って規模は大阪モード学園なんだってとこ以外は
アメリカのかっこよさとばかっぽさと信じらんねえななとこが
やらせとしか思えないくらいうまく出ておる。
やたらブラボー*3臭がするんでクレジットみてたら、やっぱ。



  • 今期のほんほん

数うてど不作


  • 今期の音楽ガイド

『馬の骨』(ツタヤでレンタルしたった)


顔も声も身体のちいささも歌も好みの
キリンジ弟堀込弟のひとりで馬の骨、とかってポップやってるやつが
さして期待してなかっただけに来た。
とはいえ「キリンジ」との差は
「バカ娘が日曜つれてきた親父の意に染まん新参者」と「若き天才」*4という意味の言葉のあいだの
「ポピュラリティ=ポップ」差の当然の違いなわけよな。
やたら読んできた本の知識やらが
知識そのものの形ではなくケレン味のようににじみでてくる、
半ばどころか過剰に意識的なくせどっか音楽には不必要では、と
シニックぶくみで歪んで前に出されてきちゃう人間*5のやる音楽って
やっぱ基本趣味があわないままなんだよなという、
キリンジ単体にはどっか完全には乗り切らせなかった
間違えば高校大学の間をもしくは浪費することになったかもしれない
おれの野性のリスキーさをほめてあげてえ。
頭のよさを隠しもせずやおら出しもしない、つまりバカと思われるのも恐れないこと。

*1:ともちろん、圧倒的な量の「顔」と

*2:っていうか、インタビュアーの男の声のこもりかたがまんまAV

*3:ルーマニア#203』でしきりにCMの流れる化粧品大手、じゃなく、もちろんゲイとファッションとキャッチーさが売りのアメリサブカルケーブルチャンネル

*4:もちろんもちろん、「馬の骨」と「キリンジ(=麒麟児)」のことですよ。ここわし専用ネットメモなんだからええやんという気がするがお前の話はわからんという声に歳末大サービスで応えてみた次第

*5:菊池含む

月金日記完本〜気分はもうドイツ、どころじゃないネヤガワのまいんち

アリガト we love you

つとめ先でひますぎて公認読書、までは
この運命の切れ味、まさにニートの鑑ってな気分だったが
どこぞの北陸の街*1を一切わらえん、
こん腐れ外道の町で潰されそう。でも負けない。



  • 今期の蹴球×ほんほん

CL決勝(ふじてれ録画)
マルタ戦(へた/くそTBSで生)
『俺が近所の公園でリフティングしていたら』(矢田容生)
オシムの言葉』(木村元彦



ニート仕事の同僚の、
「お菓子づくりとかおさいほうして過ごしてらっしゃいそう」*2な可憐な子が
書込みありのNHK講座のテキスト片手に
ドイチェくんだりにまで行くというのにCL本戦は見ないというのは
本来なら「てめチケットよこせ」もんなのかどうかと
思いなやんでいたここ2、3週間。
腕もみじけえくせして
南米各国旗風リストバンドなど大会にあわせてしいれちゃみたものの、
わが蹴球人生は小さな命題を迎えておったのじゃった。
日本の記者/ジャーナリストたちのようには
サッカーの存在それ自体の自律性を信じきれないのだとの
はすみんによる表明*3みたいな
こーむつかしーことではなく
単に上記二冊の本についての共通する雑感のことである。
前者の、「Deep Loveとかいうほんの文体と展開もかくや」と思わせる
本ぎらいさんフリーぶりなんかぁどうでもよい、
いびちゃんのフィーチャーされた後者にあたえられたショックが大きすぎた。
それがサッカーだってだけで喜んでるようじゃお互いのためにならん。
新聞記者やらきら星の映画関係者やらになれなかったルサンチマンみえみえ人間でもなく、
かつ海外の街のくそ描写で文章にげたはかすことなんざ恥だと思うような
サッカーわかってる人はおねげえだから隠れてないで出てきてください。
ヤマギワはどうだったこうだったとか言うのは単なる退廃である。


補遺
かんじんのCLについては、
衛星電波の不良とやらで
清水秀彦の声(と、謝罪もんく入りの会場なごみ静止画像)のみ感知させられてる
けっこうな時間のあいだに
あのプレミアのオランダ人の潜在的引退試合は実は行われていたのだ、ということにしといたろ。
そうじゃなくっちゃさみしすぎる。



  • 今期の音楽ガイド

「電波について私が知っているただひとつの事柄」
(Une seule chose que je sais de l'antenne)


いつものようにネットで調べものだかをしていると
「小山田*4のサイトを
たまにはのぞいてみたほうがいいかもよ」と
自分みずからささやき、しかしかつささやかれるようなささやきが頭で聞こえた。
調べてみると、サイト立ち上げ以降変わらないpoint色一色のサイトが変化していた。
というわけで、8/23、シングル発売。
(電波をはっきり感じた夜は6/1)



  • 今期のイミテーション銀幕

命題「邦画は近過去ものをどうしのぐか」
例『パッチギ!


68年の川辺に
ろうそくタワーがばっちりうつりこんでしまうところに
嶋田久作
空港から出てきてコンクリの金沢の鋪道へ出ていく
秋聲旅日記』のちら見を思い出して
そんときはやりすぎだと思ったものの
セットぎちぎち撮影所システムの再興自体考えられない/めざす必要もない現在
三丁目の夕日を回避するにはこうするしかないとも言えなくないのかと
変に納得する。
が、まるで出ずっぱりのろうそくは
ぱちぱち調べてみたところタワーは64年完成。
こういう、資料以前の資料をせこくあたるともなくあたって
「ほな出すぅ、関係者あたれ」とかやってそうなのは
井筒とその映画のちっちゃさにぴったりで笑える*5

*1:去年の日記参照だってばよ

*2:FW以外がゴールしても点はみとめられるのかと真剣な顔できいてくる自称川口ファンの担当営業さんいわく

*3:『スポーツ批評宣言あるいは運動の擁護』に拠る。もちろん、この「サッカー」も、「サッカーというだけで喜ぶな」の「サッカー」も、他のなんにだって置き換え可能なものですが

*4:セカンド以降、日本で数少ない「アルバムが見えなければシングルは切らない」良心と誠実さを持つミュージシャンとなったあの方

*5:注:しかしちっちゃかろうとよくも悪くもな日本映画の水準器として崔洋一と井筒がいまんとこ機能しているのは確かで、そういうのはたぶん必要。ヌーヴェルヴァーグ期のデュヴィヴィエしかり

チエ熱日記

BSのミキティとは何のこたない俺の事

賃仕事が待っているというのに熱というナイスタイミン、
もはやニートの鑑。


  • 今期の蹴球

対USA(後半のみ/テレ東)


前々日にHPで
テレ東=解説反町の図式が崩壊したことをつきつけられて
死ぬほど萎えた*1ところに
熱。
後半だけでも録画できたこと自体がすでに「ありえない」状態。
しかし、
松田がいようといなかろーと
ジッコであろうとなかろうと
「代表」なんていつでもおかしなものだなあというのを再確認。
『シャンペン・シャワー』*2でも読むか……


  • 今期のイミテ−ション銀幕

仲谷昇がかっこよすぎる(それでも人生に日活が必要な)件」



カノッサの屈辱」からはや10年以上、
つまるところ初恋の衝撃からはや同年、
BS2の成瀬巳喜男特集にのって仲谷が(おれのまえに)ふたたびかえってきた。
インテリ×優男(高輪生まれ)のにくい奴、
あくまで主演女優の影に隠れきる毛の薄めなあんちくしょう。
サブのサブで仲谷が出まくることにつられまくって
BSの、
メインテレビチャンネル/DVD-RAM占有率もずがちゃか上がっていき
はじめからうさんくさかった成瀬=メロドラマ旗手構図も完全に過去のものとなっていったところで
「処分」のために見たDVDの中の『黒い詐欺師』*3
やっぱり人生に日活映画はまじで必要だなと思う冬の終わり*4

*1:最近じゃスパサカも反が出るかどうかだけで見てるような……

*2:これを前にしてはネタ元としては宝庫の『翼』も読者アンケートにふりまわされただけにしか見えない『U-31』もものたりん。http://www.boople.com/bst/BPdispatch?isbn_cd=4592881680

*3:日本人が演る中国人の悪役の「アルヨ」と適当に調達したアメリカ人がしゃべるうさんくささの針もふりきるフランス語、女奪取、舞いおちるスペードのエースどころかもちろんスターリン小林旭、黒い紙巻きをくわえて笑いながらカードをさばく口元最高。

*4:ちなみに最近やたら賭博映画にあたりますが『ギルダ』が一番つまんなかった