荒れてんのはいつものことさ日記

これがほんとの喪失感なのか




半分所有する件のわが家の管理がめんどくさくて、
一生ものの何かなんて家であれ伴侶であれ高いカメラであれ時計であれハイジュエリーであれ、
もたないにこしたことはないとしんから思っております。

  • 今期のテーゼ

「フィナーレ、ローマ/または運動の擁護」

今年のローマは熱すぎた。
サンシーロとか赤とオレンジとかトッテーでここまで熱くなれるかという話。
そうそう、イターリアの海岸線で元湘南爆走族主演の撮った映画があるらしいけど、
まあ映画もいいとこさりながらポスターつくったグラフィックのおっさんにいちゃんがわらかしよんのよな。
イタリアの建物をさらに美しく見せるために画像処理を、だと!
さらに砂浜をひきたたせるためいつも置かれているビーチチェアを消して、だと!
マルローのつもりか貴様。死ね。お前も消せや。
………いやいやおいおい、のっけからセリエ死ねとかおっさん死ねとか。
さすがは「人の家にきてのっけからネガティヴな発言しかしない女郎」*1は違うな。
えー……あ、ローマローマ。
カタルニアの野郎が優勝したのでCLはもういいとして*2
つかセレモニーでCLアンセムにオペラかぶせてくる悪ふざけは許せないとか書いてたバカがいたな、
アンセムがもともとヘンデルのオラトリオのヴァリエーションなんだっつうの、
つかオペラとカンタータとオラトリオの区別もつかねえのかこのアホたれが(おれももちろんうしろふたつはつかん)、
サッカーボールがぶつかって目が見えなくなった男がCLの決勝で讃歌を歌うんだぞ、
この、いい話なんだか悪趣味なんだかおふざけなんだかそのすべてなのがイタリアだろうが。
だからなんぼセリエ国際法で廃止させろとかっつっても冗談でもヘタリアとか言われっとむかつくんだよ。類型でものしゃべるんなら類型集成としてのみ扱われるだけの覚悟と矜持と数はもっとかんかいとか、
つかおれ、好きなのか嫌いなのか、イタリア。
え?……あ、ローマローマ。ジロ、すごかった。
ローマでのTTでメンショフすっころべ、そして再起不能になれと
何日も前から願をかけておったわしも、
実際雨のローマの、なんもないところでメンショフがすっころんだときは
電波よろしく「おれのせいだ!!!」と思ったさ。
もう地震のせいなのか残り雪のせいなのかの
ジロらしくない大陸棚的な山岳の斜度の甘さと、
だけどもくりひろげられた無酸素領域の運動なんてすべて忘れたね。
すっころぶ何もない直線の黒い雨の石畳、すべっていくTTバイク、よつんばいでバイクを追ってよろめくマリアローザ、止まりきらないチームカーからすべりおりるメカニック、下ろされる予備のTTバイク、低空で止まったままのヘリ、まだ靴がペダルにはまりきってないのに(たぶんペナルティ覚悟で)後ろから押すメカニック、映すモニターをじっと見るディルーカの顔、肉が見えてるメンショフの脚、鉄仮面の「見たことない」絶叫、すべて終って水をのむディルーカ、またすべりおりてくるメカニックと抱きあうメンショフ、やっとすっとチームカーが止まる。
これが運動である。イタリア万歳!(あ?)

8/25追記
ちなみにわたしのディルーカ(写真)はその後、
大会中のサンプルより
駄馬をも駿馬にするらしい第3世代EPO違反が発覚、
最低2年(もしくは4年)サスペンション、
本人「陰謀」つうことで徹底抗戦とのことだが、
ディルーカのおさとのキリスト教的にいえば、
薬飲んで神に近づくこと以前に、
被造物をたった200mぽっち歩けなくなるまでてめえで勝手に鍛える*3こと自体、
原理的に冒涜である。
それを越えて違反した人間をかるがる罵倒できんのは
ワークスのちゃりのりまわしたりレース出る小銭のあるだけの奴じゃなく、
命かけてる仲間だけだよ。
やっててもやってなくても高揚の5月に変わりはないとむりして言いたい。
ディルーカが見れなくなることだけが純粋に悲しい。


  • 今期の映画

「アホがモノクロに走る件」
『チート』淀川長治解説つき(シネフィルイマジカ)

実は迫真の演技中、
「腹減ったど、昼飯食わせ」とまあ、
(そんな関西弁じゃなかったにせよ)叫んだったという、
早川雪洲のサイレントならではの話に、
先月の「ザ・少年倶楽部プレミアム」で二宮が言ってた、
せりふを言っても言わなくてもいいというような演出を遣いつつ
映画を撮るらしいイーストウッドには
なぜバカが突然やりだしかねない全編サイレント映画みたいなものが
死んでも縁がないのかという理由にいまさら気づく。
バカみたいだからやらないんじゃなく、
やる必要なんて端的にないのだということ。
サブタイトルのないサイレントをもまたつくっているのが
いまのすべての映画監督であるはずだということをわかっているという意味でなら、バカじゃないからやらないともいえるのだけど。
まだいたい、まさにそういう演出でできあがった同じ映画の冒頭、
ほぼモノクロにしか見えないカラーの黒い海岸のシーンで
全編モノクロすらやる必要ないことも見せたんだったわな。
で、ヌーヴェルヴァーグ、というよりゴダールの、
いきなり入るサイレントシークエンスなんてのも、
実は遊びでもなんでもなかったのかと思ったりした。


  • 今期のくそゲー日記

「愛しあう事しかできない」(PS)
「SWITCH」(PS2版)

くそゲーはつきつめれば作業なのだが、
考えごとするにはしっかりしたくそゲーでなくていい、
ぬるければぬるいほどいい。
ちなみにわしは桜沢エリカ喰始も好かん。
まあむかしから、さして興味もないアニメのパズルとかグッズとか、
買う謎の輩だったよ*4
いまじゃ元ヲタが泣くからそういうことはけしてしない、
が、くそゲーはべつ。
次回予告:『プロジェクトV6』[[]]

*1:とよく家人に言われる

*2:連中には来期、金ですべてのきら星を、もう一度言う、金で、すべての星を簒奪してくる例のチームにてめえもアンリを金で買ったこと(←「ロード・トゥ・カタランにくし」の最期にして最大の一撃でした)忘れて憤慨して、情けなく負けるのが似合いさ。似合いなんだけどなあ

*3:前方ではなく上下の運動用の筋肉にとって、200m歩くぐらいなら100km走ってくるほうがましだと元プロが当然のごとくうなづきあってたのを見た。たぶん、ケイリンとかトラックも大差ないのかもしらん

*4:例:『コンポラキッド』(っていう名前のアニメなの、いま知ったよ)のショウワのパズルとか『魔法の妖精ペルシャ』のショウワのパズ