夏休みはもう終わり

遠藤の背に気づいたロート「っ」ぽさ

働きに出ると雨は冷たく。


  • 今期の蹴球×ほんほん

J1最終節×『スポーツ批評宣言 または運動の擁護』蓮實重彦


「サッカーって獣のように残酷なスポーツだから」*1
これでまたすべて足りるような「ここ」のリーグと
いつも運動に遅れる以上足りることのない言葉と。
桜が優勝すればこの界隈ではきっと
駄菓子屋前から10メートルくらいパレードがあったはずなのにと悲しむべきか
きれきれどころか「運動」そのものと化した西澤を
二度とセレッソ以外の場所でなんて見れないことを悲しむべきか。
お蓮の本は
「W杯で出てくるもの、"一に彗星二に詐欺師、三四がなくて五に茶坊主"」ってのだけは
じきぼけがきてもカドリエンナーレで思い出す。


  • 今期のモビレット映画研究

「フランスでキャラクターギャグ映画は成立するか」
『クレイジー・ボーイ 金メダル大作戦』(WOWOW/72年仏)



どうも、かつてフランス映画研究家だった者です。
経験則からいうに
かっとばされるの、きこきこされるの、
捨ておかれるの、
郵便局仕様に革かばんがつけられたの、
そしてもちろん、ぬすまれるのと
80年までのどうでもいいフランス映画を10本みれば
3台はモビレット、
英語でモーペッドにあたるものにあたります*2
で、
ひさびさに研究家として、とはいえモーペッド映画のそれとして活動再開。
上記映画は
さんまが加入者代表として特集でやるべき「おもろ」としてあげたもの。
5年前ほどにレンタル屋で一番したに隠すビデオの例として
『パパまた脱いじゃった』*3の名をあげたことから
ひそかに抱いた
「こいつもしや」との期待と不安がばっち当たってしまったこと以外には
正直異邦人が間違って松竹館に入って「こらいい」とパクった(それも劣悪に)ようなもの、
正銘のドリフ映画ならまだしもと言ってしまえば終わるが
フランスでギャグは映画として成立しても
キャラクターのギャグは映画になりはしないというのがあるのは
その国じゃあまりに映画は映画を志向するがゆえなのかどうか。
(『僕の伯父さん』は
「へんなおじさん」ではなくあくまでサイレントなおじさんである)

*1:byジネディーヌという名のアルジェ人

*2:ニューシネマバイク率よりも断然高い割か

*3:WOWOWは一時期他のどこでも見ないようなヨーロッパソフトえろ映画を「シネヴォヤージュ」という名でやっていました。肉体はすなわち旅であるか